九州内においても建設現場や農業、インフラ点検などで、ドローンがインフラとして定着しています。現場で活躍するドローンですが、運用担当者の皆様は「国家資格の更新」という新たな課題に直面されていることでしょう。
自動車免許証の様に、ドローンの国家資格(無人航空機操縦者技能証明)についても、3年ごとにその更新が必要です。特に、制度開始直後に資格を取得された全国の方々は、今まさに初めての更新講習を受講しています。
「そろそろ更新の準備を進めなければならない」
「しかし、どこで更新手続きができるのだろうか」
と、インターネットでお近くのスクールを探している方も多いと考えられます。
実は、九州内で技能証明証の「更新」ができる場所は、意外と限られています。
この記事では、国土交通省の公式情報そのほか各ドローンスクールのHP情報をもとに、中九州・南九州エリア(宮崎県・熊本県・大分県・鹿児島県)で更新手続きができるスクール(登録更新講習機関)がどこにあるのかを、わかりやすくまとめました。
まずは、お近くのスクールを探す前に、皆様に一番気をつけていただきたい点があります。
それは、「ドローンスクールならどこでも更新できるわけではない」ということです。

国の制度では、スクールの役割が明確に分けられています。
つまり、皆様が探さなければならないのは、国から「Rコード」を付与された「登録更新講習機関」です。
「近所にスクールがあるから申し込もう」と安易に決めた結果、実は新規取得までを扱っているスクールだった、というケースも大いにあるのです。
また、民間の資格(JUIDAやDPAなど)の更新と、国家資格の更新も全くの別物です。
スクールを探すときは、ホームページなどに「登録更新講習機関」という記載があるか、または「R」から始まる事務所コードが載っているかを、必ず確認してください。
それでは、宮崎県を中心に、熊本県、大分県、鹿児島県の国土交通省のリストや、各スクールのHP上に掲載されている「登録更新講習機関」をご紹介します。
※国土交通省航空局(無人航空機)のHP内「登録更新講習機関情報一覧(回転翼航空機(マルチローター))」令和8年4月30日時点までの情報を基本に紹介しています。
宮崎県には、国土交通省のリストに掲載されている4件の登録更新講習機関が存在します。それぞれ強みの異なる特徴を持っています。
住所:宮崎県宮崎市大隅町1-2-29
特徴:宮崎県内最大級の専門学校グループが運営。教育機関としてのノウハウが豊富で、幅広く受け入れ態勢が整っています。他校で資格を取得した方の更新受講も広く受け入れています。
住所:宮崎県宮崎市佐土原町下田島11697番地5
特徴:宮崎市佐土原町に拠点を持つ登録更新講習機関です。ドローン業務について幅広い分野での経験を持ち、地域で活躍する操縦者の更新手続きをサポートしています。
住所:宮崎県宮崎市吉村町西田甲645番地3
特徴:宮崎市内でドローンの機体販売や修理、スマート農業、測量など幅広い事業を展開する企業が運営する更新機関です。現場の業務や機体を熟知しており強みとしています。
住所:宮崎県都城市平塚町3036番地
特徴:都城市を拠点に、中九州・南九州のドローンパイロットのネットワークを持つ団体です。地域に根ざしたサポートが強みで、都城周辺で更新手続きを進めたい方におすすめです。
熊本県では、地域のドローン活用を支援する団体が更新業務を担っています。
住所:熊本県熊本市西区上松尾町2880番地
特徴:熊本県内でドローンの社会的受容を広げるために安全・確実な飛行の実現を目指して設立された団体です。熊本県内の企業・団体にとって、信頼性のある団体といえます。こちらも他校で取得した方の更新受講も受け入れています。
大分県では、忙しい実務者に適した「オンライン活用型」のスクールがあります。
住所:大分県大分市寒田 寒田南町1丁目3-14
特徴:全国に展開するドローン塾の中で、九州では大分校で更新講習を行っています。わかりにくい制度の手続きや更新の流れがHPで明確に整理されている安心感、だれでも受講可能でオンライン中心、受講特典も充実していることが売りとなっています。
鹿児島県では、他校の卒業生も受け入れてくれる実践的なスクールがあります。
住所:鹿児島県鹿児島市真砂町35番6号
特徴:九州南部エリアでは数少ない登録更新講習機関です。スクール運営だけでなく、ドローンの販売や3D計測、空撮、農薬散布などの実務サービスも提供しています。

「更新には、どれくらいの時間とお金がかかるのか」という点も、確認しておきたいポイントです。
過去に、大きな事故や法律違反をしていない安全運用をされている皆様(大半の方がこちらに該当します)は、実地での講習はありません。そのため「学科講習のみ」で更新ができるため、短時間で終えることができるのでご安心ください。
ここで、もし重大な違反などがあった場合では、実際にドローンを飛ばす「実地講習」が必要となります。その分、時間もかかります。
更新講習の費用についてはスクールによって異なりますので、こちらについては必ず確認することをお勧めします。目安として、以下のような料金設定が一般的です。
※全国ではさらに格安で実施するスクールも存在しますが、制度上、最後の確認テストは現地で実施となります。金額だけで判断せず、通える範囲にあるスクールをお探しすることをお勧めします。
もし重大な違反などがあった場合、「実地講習」が必要となります。そのため、費用が45,000円〜60,000円程度と大きく違います。更新の際の費用に大きな差が出てきますので、日々の安全運航が最も重要だと言えるでしょう。
スクールでの講習料金とは別に、必ず発生する国や(指定試験機関)へ支払う「技能証明書の更新申請手数料」についても紹介します。
書面でも申請可能ですが、手続き完了までに時間がかかるため、ほとんどの方は便利なDIPS2.0での申請を行うことと思います。
身体検査にかかる料金についても紹介します。
ほとんどの方は自動車運転免許証の提出で身体検査をパスできますが、一等25㎏以上の限定解除を保有する方は、改めて医療機関で身体検査を受ける必要があるので診断書作成料が発生します。
スクールへ直接赴いて、対面で講習を実施するスタンダードな形式で行うことも多くありますが、新型コロナの流行をきっかけに、オンライン教育が広く復旧した現在は、eラーニング形式、またはweb会議ツール等を使ったオンライン会議形式での講習を採用しているスクールも存在します。
例えばeラーニング形式では、都合のいい時間に自宅や職場でのパソコンで動画を見て事前に受講したあと、最後だけスクールに行って対面テストを受ける、というスタイルです。この方式であれば、業務の合間を縫って無理なく更新できるでしょう。
対面、オンラインどちらでも問題なく更新可能ですので、あなたの好みにあった講習に対応するスクールを選択してみると良いでしょう。
ここでは、更新の場所を探している皆様からよくいただく質問にお答えします。
九州エリア、特に中・南九州における「登録更新講習機関」は、各県に確実な拠点が整備されつつあるものの、新規取得向けのスクール数と比較すると決して数は多くありません。
ドローンの国家証明証更新は、有効期限の6ヶ月前からDIPS 2.0上での申請が可能となりますが、それに先立って更新講習の受講を完了させておく必要があります。希望する日程や通いやすい場所でスムーズに手続きを終えるためには、余裕を持ったスクール選びと予約が不可欠です。
DIPS 2.0の操作や、趣味に限らず、自社の業務や運用形態に合ったスクールを選ぶなら、初回の更新手続きは確認すべき事項が多く存在します。
まずは母校や、更新講習を受ける予定の「登録更新講習機関(Rコード取得機関)」へ早めに相談し、プライベートまたは社内において業務に余裕のある更新スケジュールを確立することをお勧めします。
日々の業務の合間を縫っての更新手続きはご負担となりますが、オンライン講習や短時間コースを導入しているスクールを賢く活用することで、効率的に完了させることが可能です。
ご自身の働き方や居住エリアに最適なスクールを選択し、期限切れによる意図せぬ業務中止、遅延のリスクを回避して、引き続き安全なドローン運用を継続できるよう早めに準備を心がけると良いでしょう。
本記事が、あなたのドローンライフの一助となれば幸いです。安全で楽しいドローン運用のためにも、忘れずに更新手続きを行いましょう。
免責事項: 本記事は、記事作成時点(または最終更新日)において公開されている情報に基づき、情報提供を目的として作成されたものです。ドローンに関する制度や申請手続きは変更される可能性があるため、必ず国土交通省のウェブサイトや関連省庁、登録更新講習機関が提供する最新かつ正確な情報を直接ご確認ください。本記事の情報に基づいて生じたいかなる損害についても、一切の責任を負いかねます。